20年東京オリンピック(五輪)メダル候補の競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)が12日、自身のツイッターで白血病と診断されたことを公表した。五輪の夢を抱いて治療に専念するため闘病生活に入った。

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長嶋茂雄氏から「僕の弟のようだ」と呼ばれ、巨人、西武などで選手、コーチとして活躍した鈴木康友氏(59)は17年夏に「前白血病」とされる血液の難病、骨髄異形成症候群を患った。1年数カ月後の昨年10月に立教新座高(埼玉)の野球部臨時コーチを週1回務めるまで回復した。12日、池江の病名を聞き「病気の原因も分からないだろうし、なんで、こんな時期に…つらさが分かるだけに涙が出ました。でも、病気は絶対に治ります。世界トップ級のアスリートの体力と精神力があるんですから」と話した。

「あくまで、僕の場合は」と前置きした上で、昨年3月に赤ちゃんのへその緒から採った血液を使う臍帯血(さいたいけつ)の移植を受けたことを明かした。体力も筋力も落ちたが、順調に回復して仕事復帰を許された。「まだまだですけど、また、ユニホームを着てノックも打ちたい。国民的ヒロインと比較できないけど、池江さんも頑張って欲しい」と力を込めた。