ファンとの接触による右肩炎症で調整が遅れる中日松坂大輔投手(38)の沖縄キャンプ離脱が16日、決まった。

沖縄県外でセカンドオピニオンの検査と治療を受け、この日再び沖縄入りしたが、恩納村のチーム宿舎で夜、与田監督、西山球団代表、阿波野投手コーチらと約1時間会談。西山球団代表は「(セカンドオピニオンの)診察は、沖縄での診察結果と変わらなかった。チームとしても松坂本人としても最善の方法を選んだ。炎症が消えればスロー再開できるが、キャンプ中に沖縄に戻らない」と語った。

17日に沖縄を再度離れた後、球団専属医、トレーナーらと今後のリハビリスケジュールを組む。

沖縄・読谷2軍キャンプでリハビリする可能性もあったため、警備員不在だった同球場に、この日から警備員3人配置の「松坂シフト」が敷かれたばかりだった。不測の事態による故障を避けるため、キャンプ終了まで異例態勢が準備される段取りだったが、“主役不在”の格好となった。

松坂は2月ノースロー調整で、開幕1軍が絶望的となっている。今後はナゴヤ球場を中心にリハビリに専念。3月上旬からキャッチボールを再開し、最短で5月の1軍合流を目指すことになりそうだ。【伊東大介】