昨季限りで阪神を退団し、BC栃木でプレーする西岡剛内野手が、巨人3軍との一戦で入団後初のソロ本塁打を放った。

0-0で迎えた6回2死、育成左腕の橋本篤郎投手から、左翼の防球ネットに直撃する1発を放った。「うまく反応できました」と話した。1打席目はルーキー戸郷翔征投手の147キロ直球を二ゴロ。2打席目は戸郷のスライダーを空振り三振だった。3打数1安打1打点で、6回裏の守備から交代した。

巨人側には、昨季BC栃木でプレーした村田修一ファーム打撃兼内野守備コーチがベンチ入りした。貫禄の1発に「やっぱり、いい選手。仕上がっているなと感じた」とコメント。「(BC栃木の)若い選手も刺激になりますし、栃木の関係者から『手本となって、一生懸命頑張っている』と聞いた。メジャーも経験した選手ですし、いろんなことを伝えられる。一生懸命打ち込めば、見つかるものがありますし、(NPB復帰の)目標がある以上は思い切って、頑張ってほしい」とエールを送った。

今季からBC栃木で指揮を執る元巨人の寺内崇幸監督は、西岡の野球に対する姿勢に目を細めた。「一番早くグラウンドに入って、ランニングしたり、しっかりと準備する姿は選手たちのいい見本。(西岡が)先頭に立ってやってくれるので、自分たちもやらなければと思える。力自体はありますし、(NPBに)戻りたいという気持ちがあるので、サポートしたいです」と話した。

4月6日には、リーグ戦の開幕戦を迎える。西岡は「集中しています。NPB復帰を目指して、頑張ります」と意気込んだ。