ソフトバンクの守護神森が1点リードを守れず、オリックスに逆転負けした。9回、先頭宮崎に死球を与えると、代走佐野が甲斐キャノンをかいくぐり二盗。内野ゴロで1死三塁とされ、新人中川に10球目を右翼線同点三塁打。伏見にも右前勝ち越し適時打で逆転を許した。

森は今季初の与死球について「自信がある球(直球)でいったが当たった。もったいない」と悔やみ、中川と伏見の連続適時打には「粘られて最後しっかり打たれてしまった」。森のセーブ失敗は18年6月27日の日本ハム戦以来。黒星も18年8月11日の日本ハム戦以来。工藤監督は「森で負けたらチームとしても納得できる。100%の信頼で投げてもらっている」と変わらぬ信頼を口にした。

この日は開幕からスタメンを続けてきた上林が欠場した。17日ロッテ戦で死球を受けた右手甲を福岡市内の病院で再検査。診断は打撲のままだが、25日の出場は当日の状態を見てからとなる。左翼中村晃、中堅柳田、右翼上林のレギュラーは消え、左翼明石、中堅牧原、右翼周東と内野手3人で守った。

2月に腰のヘルニア手術を受けた明石はこの日が今季初の1軍。昨年4月以来の左翼にも「素人だから分からないけど」と必死に守った。森は「明日に向けて気持ちもいっている。明日、やりかえします」とキッパリ切り替えた。故障者続出でも、貯金3の2位と残ったメンバーで踏ん張り続けている。【石橋隆雄】

 

▽ソフトバンク倉野投手コーチ(森の2失点に)「いつも良いわけではない。特に普段と変わったところはなかった。先頭に死球を与えてリズムを崩したところはあったかもしれない」