大腸がんから再起を期す阪神原口文仁捕手(27)が8日、ウエスタン・リーグの中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰した。8回に代打で出場。持ち味のフルスイングで大きな右飛を放ち、復活を印象づけた。

<大病、大けがから復帰したプロ野球選手>

▼胃がん 王貞治監督(ソフトバンク)06年7月に胃の全摘出手術を受けた。翌07年1月の新人合同自主トレ視察で復帰。

赤松真人(広島)は16年12月に初期段階の胃がんが判明し、17年1月に切除出術を受けた。18年に春季キャンプに参加し、同年3月には2軍戦にも復帰した。

▼大腸がん アルトマンはロッテの主砲として活躍したががんで74年に退団。徹底した節制で体調を戻して75年阪神に移籍し、12本塁打と健在ぶりを示した。

▼白血病 岩下修一はオリックス1年目の00年に初勝利を挙げたが、01年に急性骨髄性白血病を発症。抗がん剤治療などで回復し、02年に試合に復帰した。現在は日本ハム打撃投手。

▼アキレス腱(けん)断裂 門田博光(南海)は79年2月、高知キャンプのウオーミングアップ中に右足のアキレス腱を断裂。全治2カ月の重傷も、同年9月に代打で復帰。その後史上3位の567本塁打を放った。

山本和行(阪神)は85年9月の試合前、準備運動中に転倒。左足のアキレス腱を断裂。翌86年には開幕戦からフル稼働し、49試合で11勝15セーブと復活した。

前田智徳(広島)は95年5月のヤクルト戦で、一塁に駆け込んだ際に右足アキレス腱を完全断裂。2時間以上の手術を受けた。翌96年開幕戦で復帰。通算2119安打を放った。