日本ハム吉村浩GM(54)が2日、今秋ドラフト会議(10月17日)で大船渡(岩手)・佐々木朗希投手(3年)を1位指名すると明言した。岩手県内での佐久長聖(長野)との練習試合を視察し「間違いなく1位で指名します」と断言。4月に国内高校生史上最速163キロを記録した「令和の怪物」への1位指名宣言は、12球団で一番乗りとなった。ドラフトまで約4カ月半。異例の早期宣言となった。
<ソフトバンク U18熱心視察>
大船渡の佐々木が本命。4月のU18候補代表合宿に12球団で唯一全スカウトを送り込む熱心ぶり。
<楽天 トップ5入る>
石井GMは大船渡・佐々木について「ごく限られた中の1位候補の1人。トップ5に入ってくる」。スカウト会議は2週間後。
<西武 幅広く見極め>
昨年は即戦力投手を一本釣りも投手野手幅広く見極める方針。6月のスカウト会議では約200人をリストアップする予定。
<ロッテ 捕手も候補に>
1位は素材のそろう高校生投手が濃厚。今季捕手はベテラン細川を含め6人で正捕手田村が最年少。若い捕手も上位候補。
<オリックス 内野手も注目>
大船渡・佐々木を軸に1位戦略を練るも、右打ちの内野手補強でパナソニック・片山、東邦・石川らも注目する。
<広島 投手中心16人>
上位候補として16人をリストアップ。大船渡・佐々木、星稜・奥川、創志学園・西、明大・森下ら投手中心。
<阪神 奥川らも候補>
大船渡・佐々木、星稜・奥川、横浜・及川、創志学園・西、JFE西日本・河野、東海理化・立野らを1位候補に挙げる。
<巨人 リストアップ>
5月10日にスカウト会議を行い、ドラフト1位候補は大船渡・佐々木、星稜・奥川ら約10人リストアップした。
<DeNA 大学生も注視>
今後のスカウト会議を経て、大船渡・佐々木以外に、明大・森下、国学院大・横山ら即戦力投手の動向も注視していく。
<ヤクルト デスク高評価>
スカウト会議が6月中に行われるが、橿渕スカウトグループデスクは以前に「次元が違う」と佐々木を評価。
<中日 指名を回避も>
地元東邦の石川と大船渡・佐々木、星稜・奥川をリストアップ。競合球団が多いと予想される佐々木の指名回避もあり。