令和初の甲子園登板へ向け中日松坂大輔投手(38)が12日、ナゴヤ球場の屋内ブルペンで調整した。

グラウンドでアップ、キャッチボールのあと、室内のブルペンへ直行。変化球を交え63球を投げ込んだ。「イニング、球数とか、しっかり投げられるようにしたい」。14日のウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)で、今季2度目の実戦登板する。先発で4回程度の登板を予定。門倉2軍投手コーチは「4回程度を予定しているが、球数次第で、5回も投げるかもしれない」とも語った。

甲子園での登板は昨年9月13日の阪神戦でのバースデー登板以来。そのときは5回1失点で勝利投手となった。「甲子園という球場が力をくれた。特別な球場であることに変わりない」。横浜高校時代には、数々の伝説を作った場所での、昨季最終登板でカムバック賞受賞を引き寄せた。

同年は松坂世代の村田、杉内、G後藤らが引退発表。「彼らの分も気持ちを込めて投げた。自分はもう少し投げるという決意表明のマウンドにしたかった」と語っており、現役続行への決意を込めた18年のラスト登板でもあった。

松坂は2月の春季キャンプ序盤にファンと接触。古傷のある右肩に炎症を起こし、リハビリ調整を続けてきた。5月28日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマホームスタジアム筑後)で、今季初の実戦登板。先発で2回を20球、無安打無失点に抑えた。9日の同オリックス戦(ナゴヤ)で、今季2度目の実戦登板予定だったが、雨天中止で登板が流れた。