己への怒りをあらわにした。2位DeNAとの大一番。若き主砲・巨人岡本和真内野手(23)が3打数無安打に倒れた。

7回、2死から坂本勇の適時打で1点差とし、なお一塁から丸も中前打でつないだ。2死二、三塁。一打逆転の絶好機で打席に入った。DeNAエスコバーとの力勝負は、159キロ直球に空振り三振に散った。ベンチでヘルメットをたたきつけるも敵軍へのダメージにはならなかった。

打線のど真ん中でことごとくブレーキを踏んだ。4回無死一塁で相手先発の今永の145キロ外角直球に空振り三振。続く5回2死満塁でも136キロチェンジアップに空振り三振。7回の4打席目を含め、3打席連続の空振り三振は、いずれも走者を置いた場面だった。岡本は「今日は僕が打ってたら勝ってたんで、それに尽きます」。2番坂本勇、3番丸が、ともにマルチ安打だっただけに4番の凡退は自軍へのダメージが大きかった。

今季2度目の同一カード3連敗で5カード連続の負け越しとなった。連敗は今季ワーストの5連敗まで伸びた。間違いなくチームは苦境に立たされている。前夜3日は、劣勢の中で18号3ランでファイティングポーズを示した。だから4番への期待と重圧はより高まる。原監督は「本人が一番悔しいでしょうし、なんとかこっちも助けてね。選手のリスクをとり省きながらやりたいと思うんだけど、なかなかできないね、我々もね」と共闘を確認。若き主砲が宿命に立ち向かうしかない。【為田聡史】