ロッテ西野勇士投手が17年9月30日以来、2年ぶりの先発勝利を挙げた。5回84球を投げ3安打無失点。「ほっとしてます。首脳陣たちへ感謝して、結果で応えたかった」と胸をなで下ろした。5回には安打と四球で2死一、二塁のピンチには「中継ぎで粘り強く投げてきたのでその経験が生きた」と冷静に茂木を打ちとった。

前半戦は31試合に登板し2セーブ、5ホールドを挙げるなどフル回転した。前半戦最後の7月10日の試合後、先発転向を打診され、約1カ月の“ミニキャンプ”を経て戻ってきた。ほぼ毎日投げていた中継ぎの生活から、数日置きに60球から100球程投げる調整に変えた。「ゲームを作って勝ちがもらえるのは気持ちがいい。今回は5回なので、もっと投げられるようにしたい」。侍ジャパンでも守護神を務めた百戦錬磨な右腕が、先発としてチームの浮上に尽力する。

ロッテ井口監督(西野について)「5回しっかり投げてくれた。1度抹消するが、10日後に100球くらいいけるように調整してほしい」

ロッテ吉井投手コーチ(西野について)「短い期間で先発準備をしてくれて、今日はいい投球だった」