仙台6大学野球秋季リーグは30日に開幕する。東北福祉大は今秋ドラフト上位候補の津森宥紀投手(4年=和歌山東)を軸に4季連続72度目の優勝を狙う。

連覇を狙った6月の全日本大学選手権でサヨナラ負けを喫したエースが悔しさをバネに、奮闘を誓った。

津森が強い覚悟を持って最後のシーズンに臨む。昨年の大学選手権は最優秀投手賞を獲得して優勝に貢献、だが今年は準々決勝の佛教大戦で3点リードの7回から救援も8安打4失点の乱調。最後はサヨナラスクイズで涙をのんだ。大塚光二監督(52)は「春は僕の調整ミス。あまり投げさせず、これくらいならやれるんじゃないかと思っていた」とかばったが、津森は「自分が結果を残せば、おのずとチームに勝利が近づいてくるということを常に考えて」と猛練習に励んだ。

夏場もほぼ毎日100球近く投げ込み、オフも整骨院に通うなど体調管理に努めた。進路はプロ一本に絞り、「ドラフトは楽しみ。結果がどうなるかという不安はあるが、あの世界に入って活躍することも楽しみ」と、夢に胸を膨らませて10月17日のドラフト会議を待つ。大塚監督も「津森の最後の年なので、嫌な思いをして卒業するのではなく、なんとか良い形で卒業してほしい」と願った。【相沢孔志】

◆津森宥紀◆ つもり・ゆうき。1998年(平10)1月21日生まれ、和歌山市出身。楠見小3年から野球を始め、楠見中ではヤングリーグの和歌山ビクトリーズで3年夏に全国出場。和歌山東を経て、東北福祉大では1年春からリーグ戦登板。2、3年時は大学日本代表。177センチ、81キロ