今季が5年契約の最終年だった阪神鳥谷敬内野手(38)が8月31日、巨人戦前の甲子園練習後に取材対応し、球団から“引退勧告”を受けたことを認めた。

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自ら切り出す形で

「29日に球団の方に呼ばれて、そこで『引退してくれないか』と言われました。今後、来年以降のことについては一切話はなかったので、実際に球団から言われたわけではないですけど、事実上の戦力外という感じだと思います。球団の方が、自分(鳥谷)が選択する、と言われたと思いますけど、自分が持っている選択肢、球団からもらったものは、このまま引退するのか、それとも他チームを探して現役を続行するのか。(現役続行する場合は)他チームで(獲得球団が)なければそのまま終わる、という形になると思います。今後自分が選択していくのは、引退をするのか、戦力外を受け入れて他球団でやるのか、ということになります」

続けて

「今回1番こうした(取材対応した)メインは、どちら(の道)を選択するにしても、タイガースのユニホームを着てやるというのは今シーズンで最後になる。ファンの皆さんに…昨日も本当に帰る時に、球場を出た時に、今まで以上にたくさんの方々が自分のタオルを広げてくれているのを見て、何か自分で…。本来は球団から何も(報道が)出ていなければ自分も何も言おうという気持ちにはならなかったんですが、球団の方からもいろいろな話も出ているみたいなので、ファンの皆さんに今シーズンで自分はどういう形にしてもタイガースのユニホームを脱ぐ、ということを伝えたいな、というのが1番の思いです」

続けて

「この先のことになりますけど、当然引退するとなれば引退会見なり、引退試合をしてもらえるかどうかは分からないけど、引退試合という形で終わると思います。引退しないとなれば引退会見もなく、引退試合もないとなります。それなりに日が経ってもその話がなければ、他球団で現役続行を考えて探すという選択肢をした、と思ってもらえればいいと思います。以上です」

-現時点でどちらの方向性に傾いているのか

「それはまあ、何とも言えないですけど。いろいろ考えながら決めていきます」

-残り試合に向けて

「1番はクライマックス・シリーズを目指してやっている。クライマックス・シリーズに出れば、優勝というチャンスも出てくる。そこを1番に考えて。自分自身がどうというよりは、しっかりチームに貢献できることを常に考えてやっていきます」