地鳴りのような歓声が甲子園に響く中、阪神鳥谷が5回に代打で登場した。4-4の5回2死一塁で、背番号1が打席に。ヤクルト高梨の初球143キロストレートを捉えるも、中飛に倒れた。

8月31日に今季限りでの阪神退団を表明してから、本拠地で試合に出場するのはこの日が初めてだった。4日DeNA戦(横浜)から8日の広島戦(マツダ)まで5試合連続で代打で登場したが、8月25日ヤクルト戦以来の安打はならず。1打席1球だけの登場を惜しむかのように、悲鳴にも似たファンの声がベンチに下がる鳥谷の背中を追いかけた。耳に残る大歓声を思い起こし「結果で応えたい気持ちはありました」と凡退を悔いた。