侍ジャパン稲葉篤紀監督が視察に入ったイタリアでの東京五輪の欧州・アフリカ予選で本命オランダが白星発進した。

18日、同予選が開幕し、5度の五輪出場を誇る欧州の雄が4-1でチェコを下した。オリオールズ傘下の3Aでプレーしたリファエラのソロ弾、10年にメジャーで11本塁打を放ったバーナディナの2点適時打などでリードを奪った。

選手で五輪3度、06年WBCに出場と国際大会を知り尽くすエトゥーン監督は「多くの得点はできなかったが先発投手が問題なく投げた」と話した。今予選1位に開催国の日本以外では最速となる五輪出場権が与えられる。オランダは大本命で五輪本番にヤクルト・バレンティンらが加わる可能性もある。稲葉監督は「バレンティンは代表でのプレーは集中力が増す。バンデンハーク(ソフトバンク)も入ってくるかも」と警戒。19日(日本時間20日)に視察初戦でオランダ-イスラエル戦をチェックする。(パルマ=広重竜太郎)