東京オリンピック(五輪)出場をかけた欧州・アフリカ予選の最終戦が22日、イタリアで行われ、イスラエルが南アフリカに11-1で完勝。開催国の日本以外では一番乗りで五輪出場を決めた。

同国が野球で五輪出場を果たすのは史上初となる。予選はオランダ、チェコ、スペイン、南アフリカ、イタリアとイスラエルの6カ国によるリーグ戦で争われ、4勝1敗で1位となった。メンバーにはオリオールズなどで活躍した元メジャー内野手ダニー・バレンシア(35)も加わっていた。

今大会を視察中の侍ジャパン稲葉篤紀監督(47)は、イスラエルが実力で劣るチェコに敗れ、ストレートでの五輪出場を逃した試合を目の当たりにした。「野球は分からないよね。怖いよね。そういう意味で我々もいい準備をして1戦1戦、戦うことをやらないと」と引き締めた。

イスラエルは計3試合をチェック。特徴は把握した。「勝つ試合も負ける試合も見られて良かった。投手も打者も、ストライクゾーンの中で力勝負をする。日本はしっかりとしたコントロールで勝負できるのかなと」。アジアから続いた世界の野球探訪は、年内は今予選で終了。五輪前哨戦のプレミア12へ歩を進める。(ボローニャ=広重竜太郎)