中日与田剛監督(53)は初の1軍監督1年目を68勝73敗2引き分けの5位で終えた。

「あっという言う間だった。リーグ優勝を目指してやってきたので全く満足していない。私を含めた力不足。その一言です」と口調に力を込めた。

4月には3年ぶりに貯金を作り、7月には球宴休みをはさんで8連勝と見せ場は作った。ただ直後に8連敗して乗り切れなかった。9月も粘り、最後までCS進出の望みをつないだが1歩届かなかった。「相手があること。連勝できる力もあれば、連敗するもろさもあると感じた」。

結果を出せていなかった大野雄、柳がローテの軸になった。昨年、規定投球回に達したのはガルシア(現阪神)1人だけ。「今年は3人を作りたかったが、2人できた。基本というか、骨組みができたことには満足。第1歩を踏み出せた」と手応えも。リリーフ陣の頑張りも光った。

若い選手の台頭もあった。「2軍を含めた首脳陣、選手がしっかりやって、1軍のグラウンドに立てる準備をしてくれた。スタッフもよくサポートしてくれた。彼らは野球人生が終わるまで経験を大事にしてほしい。若手が出てきたのは明るい材料。プロ初とかがたくさんあった。そういう経験をできたのが大きい」

結果としては7年連続のBクラス。足りなかったものは-。指揮官は即答した。「勝負強さですね。投打、走塁も含めて、ここ一番というところの1歩目、スイングであったり。大きな課題です」と指摘した。