中日大野雄大投手(31)が阪神高橋聡文投手(36)の引退登板に花を添えた。

初タイトルとなる最優秀防御率賞を確定させ、すでに降板していたが、7回に登板した元中日の先輩左腕が打者1人に投げ終えると阪神福留に続いて、大野雄もベンチから花束を持って登場。「お疲れさまでした」と握手を交わした。

高橋聡とは11年に中日に入団して以来、5シーズンをともにした。

「大野雄大の中ではすごくお世話になった、ベスト3に入る師匠です。タイガース移籍後も食事に行ったり、今年も食事に行っていろいろと話をさせていただいた。聡文さんが泣いていたら自分も泣くやろなと思ったけど、泣いていなかったので」とそのシーンを振り返った。

また、防御率のタイトルはチームでは11年に1・65で獲得した吉見一起投手(35)以来。この年18勝3敗で優勝に貢献した右腕のベストシーズンに1年目だった大野雄は、常に偉大な背中を追いかけてきた。「吉見さんは僕のことを育ててくれた。吉見さんあっての僕。これを何年も続けられるようにしたい」と感謝した。