広島緒方孝市監督(50)が1日、マツダスタジアムで会見し、今季限りで退任することを発表した。全文は以下の通り。

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今日は本当にお忙しい中、急きょお集まりいただきありがとうございます。今シーズンを持って、ユニホームを脱ぐこととなりました。先ほど松田オーナーのほうにシーズンの結果報告と自分の意思を伝え、了承していただきました。カープに入団してから、選手、コーチ、最後は監督として33年間、ユニホームを着させていただきました。カープ球団、松田オーナーに対して、本当に心から感謝しています、そして、監督としてのこの5年間、コーチの方々、スタッフの方々に本当に支えていただきました。そして何より、厳しく接しながらも、選手たちは本当によくついてきてくれたし、最後まで本当に頑張ってくれました。そして、なんといっても、やっぱりファンの方です。ファンの方に大きな力をいただいて、この5年間、監督としてやってこられたと思っています。

監督に就任してから、1年目から1年勝負の中でやっていくと。その決意は変わらず、今シーズンもその思いでやってきました。今シーズン4連覇、そして悲願の日本一という目標の中で戦ってきましたが、その目標を達することなく、期待に応えることができず、本当にそれは監督としての責任なので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。監督をやる上で、カープの監督というのは、いかに選手を、若い選手を育てながら、戦っていくか、試合に勝っていくか。そういう思いの中でずっと戦ってきたし、このポジションに立たせてもらって、最初は分からないことばかりで、いろんな経験を積ませてもらって、こういう言い方が適切か分からないですけど、本当に貴重な時間を過ごさせていただきました。自分の中では、目いっぱい、全力で最後までやり切ったなと。そういう思いでいます。

ここから、ユニホームを脱いだ先のことは考えていないし、決めていないのが現状ですが、本当に一OBとして、選手たちを、カープを見守り、全力で応援していこうと思っています。本当にみなさん、長い間お世話になりました、ありがとうございました。