ドラフトファンの集まり「ドラフト会議倶楽部」による模擬ドラフト会議が6日、都内で開催された。

同会は88年に創設され、これが32回目の模擬ドラフト開催。17日の「本番」に先立ち、ファンによる3時間半に及ぶ熱い頭脳戦が繰り広げられ、119選手(育成指名6人含む)が指名された。

ドラフト1位指名では大船渡(岩手)・佐々木朗希投手(3年)に5球団(日本ハム、広島、ロッテ、楽天、巨人)が、星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)に4球団(ヤクルト、オリックス、中日、DeNA)が競合した。

本番さながらの抽選の末、佐々木は巨人が、奥川はヤクルトが交渉権(?)を獲得した。巨人担当の男性は「NO・1の投手です。でも、ここで運を使うなんて…もったいない」と苦笑していた。

競合濃厚と思われた明大・森下暢仁投手(4年=大分商)は阪神が単独指名に成功。また、ソフトバンクは東邦(愛知)・石川昂弥内野手(3年)を、西武は横浜(神奈川)・及川雅貴投手(3年)を、それぞれ単独で1位指名した。

外れ1位でも創志学園(岡山)・西純矢投手(3年)と東海大・海野隆司捕手(4年=関西)がそれぞれ2球団の競合になった。

各球団の上位指名は以下の通り。

◆ヤクルト 1位=星稜・奥川恭伸投手、2位=東北福祉大・津森宥紀投手

◆オリックス 1位=JR東日本・太田龍投手、2位=慶大・郡司裕也捕手

◆中日 1位=東海理化・立野和明投手、2位=智弁和歌山・東妻純平捕手

◆日本ハム 1位=桐蔭学園・森敬斗内野手、2位=八戸学院光星・武岡龍世内野手

◆広島 1位=JFE西日本・河野竜生投手、2位=日体大・吉田大喜投手

◆ロッテ 1位=東海大・海野隆司捕手、2位=興南・宮城大弥投手

◆阪神 1位=明大・森下暢仁投手、2位=履正社・井上広大外野手

◆楽天 1位=創志学園・西純矢投手、2位=明大・伊勢大夢投手

◆DeNA 1位=東洋大・佐藤都志也捕手、2位=日体大・北山比呂投手

◆ソフトバンク 1位=東邦・石川昂弥内野手、2位=東芝・宮川哲投手

◆巨人 1位=大船渡・佐々木朗希投手、2位=東芝・岡野祐一郎投手

◆西武 1位=横浜・及川雅貴投手、2位=立命大・坂本裕哉投手