国鉄、巨人の元投手でロッテの監督も務めた金田正一(かねだ・まさいち)氏が6日午前4時38分、急性胆管炎による敗血症のため、都内の病院で死去した。86歳。

◆金田正一(かねだ・まさいち)1933年(昭8)8月1日、愛知県中島郡平和村(現稲沢市)生まれ。49年、名古屋電気学校から享栄商へ転校。甲子園出場経験はない。50年、高校を中退して国鉄入団。巨人戦史上最多の65勝を挙げ、51年からは14年連続20勝をマーク。経営権がサンケイへ移った65年、当時のB級10年選手制度の権利を行使し巨人に移籍。現役通算20年間で400勝298敗、奪三振4490、投球回数5526回2/3、完投365などの記録を残した。通算防御率2・34。ベストナイン、沢村賞各3度。球宴出場17度。69年限りで現役引退。巨人の背番号34は永久欠番となる。74年、ロッテの監督として日本シリーズを制覇した。78年に200勝、2000安打などが条件の名球会を設立。88年、野球殿堂入りした。現役時代は184センチ、73キロ、左投げ左打ち。