DeNA筒香嘉智外野手(27)が、今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用して米メジャー移籍を目指すことが決まった。7日、三原球団代表が「重要な戦力であること間違いない。ただ彼の小さい頃からの夢であるメジャー挑戦を応援したい」と明かした。日本球界が誇るスラッガーが横浜から羽ばたく。

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主砲のメジャー挑戦を全面的にバックアップする。DeNAは、昨オフ11月の契約更改交渉での筒香本人との話し合いを受け、球団としての方針を熟考してきた。主将としてチームをけん引し、3年連続のAクラス入りに押し上げた貢献度を高く評価。日本球界屈指のスラッガーに成長した筒香をメジャーの舞台に送り出す方針を固めた。

三原球団代表は「キャプテンとしての功績は計り知れないものがある。選手生命を考えると、限られた時間を有効に使ってもらいたい」と明言した。続けて「唯一、お願いしたのは現役選手として日本に戻ってくるときは、我々に声をかけてほしいと言いました。彼はうれしいと言ってくれました」と将来的な復帰を大いに歓迎した。

今季はレギュラーシーズン131試合に出場し、打率は2割7分2厘、29本塁打、79打点。8月には「チームが勝つためなら何でもやる」と離脱した宮崎に代わり、5年ぶりの三塁でのスタメンを引き受けた。9月22日に死球で負傷した右手小指の影響で3年ぶりに登録抹消も、阪神とのCSファーストステージで2戦連発を含む5打点と存在感を示した。

筒香は「ベイスターズでの10年が終わった。感謝しかない。まだ決まったわけではないし、ゆっくり考えたい。言えないというより、まだそっちの思考回路になっていない」と話すにとどめた。ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍となれば、野手では11年オフにブルワーズ入りした青木以来6人目。外野手はこれまでイチロー、青木の2人しかいない。ダルビッシュ有、前田健太らも契約するワッサーマン氏を代理人にメジャー挑戦を模索していく。今オフのメジャー市場に「TSUTSUGOH」がリスト入りする。