巨人は8日、9日開幕のクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージに向けて、東京ドームで全体練習を行った。

原辰徳監督(61)は「阪神が勝ち残ったというところですね。ゲームそのものも熱戦だったし、我々見ている方も非常に緊張感のあるね、いいファーストステージだったと思いますね」と言った。

1勝のアドバンテージがあり、3勝すれば日本シリーズ進出が決まる。

「短期決戦と言われますけど、結構長丁場ですから。あまり一喜一憂せずに、1戦の中で、1イニング、1アウトを積み重ねて戦っていきたい。少しジャイアンツはゲームから遠ざかっているので、選手たちもうずうずしている。いい形で明日を迎えられるとは思います」と期待した。

この日は首脳陣、選手、スタッフが今季限りで引退する阿部の記念Tシャツを着て練習を行った。

「2月から始まって1つの目標を達成し、そして新たな1つめのヤマが来るというところ。予定通りの中で戦いを進めていくということですね。勝負の世界にどっぷりつかりながら戦うのが勝負の世界ですから。その戦いに挑める幸せを感じて、明日から思い切って戦って行きたいと思います」

目標の日本一に向けて、初戦先発は今季15勝を挙げた山口に託す。「1年間、ペナントレースの常に中心で戦ってくれた。当然投げるべくして、明日の第1戦は投げる。先陣を切るという上では、この上ない投手であると思います」と信頼して送り出す。