広島会沢翼捕手(31)が10日、マツダスタジアムで会見し、今季取得条件を満たした国内FA権を行使せずに残留することを発表した。3年契約で基本合意。「評価していただいた。来年に向けてやってやるぞという気持ちが強い」と話した。佐々岡真司新監督(52)に残留を要請されていたことについては「必要だという言葉をいただいてありがたかった」と話した。

会沢は今季126試合に出場。チャンスで圧倒的な勝負強さを発揮し、リーグトップの得点圏打率3割5分1厘をマークした。12本塁打は球団捕手では1953年の門前真佐人に並ぶシーズン最多。3度目の2桁本塁打も球団最多だった。守りでも、正捕手として投手陣をリーグ2位の防御率3・68に導いた。そして何より、選手会長としてチームを引っ張ってきた。

チームの要だった会沢の残留は、佐々岡カープにとって朗報。4位からの巻き返しに向け、大きな懸念の1つが解消された。

◆会沢翼(あいざわ・つばさ)1988年(昭63)4月13日、茨城県生まれ。水戸短大付時代は甲子園出場なし。06年高校生ドラフト3巡目で広島入団。通算成績は出場704試合で打率2割6分4厘、58本塁打、241打点。17、18年ベストナイン。177センチ、91キロ。右投げ右打ち。