巨人菅野智之投手(29)が10日、クライマックスシリーズファイナルステージの阪神戦(東京ドーム)を登板回避することが決まった。腰痛からの復帰を目指し、8日に1軍合流。当初は11日の第3戦に先発予定だったが、9日の試合前練習中のブルペン投球後に宮本投手総合コーチに「すみません。投げられません」と申告した。

宮本コーチは「昨日も30球くらい投げて、140キロは出てたと思いますし、投げられないわけではないと。彼が自分の中で勝利に貢献するピッチングができないと判断した。勇気ある発言に対して、僕はありがとうと声を掛けた。責任感で悩んできただろうし、つらい思いをさせたのは申し訳ないと謝った」と話した。今後については「本当に状態が良ければ(宮崎の)フェニックスリーグで投げて、日本シリーズを目標にやっていく」と話した。

菅野はこの日から、川崎市のジャイアンツ球場でのファーム練習に合流した。全体でのウオーミングアップ、キャッチボール後に屋外ブルペンで投球練習。座ったトレーナーを相手に直球、カーブを12球投げ、約30メートルのダッシュで調整した。