楽天平石洋介前監督(39)が15日、球団から退団することを明らかにした。この日、仙台市内の球団事務所に訪れて、球団に退団の意思を伝えた。

平石前監督は昨季途中で監督代行を務め、今季監督に正式就任。最下位のチームを3位に導き、CSに進出したが、ファーストステージで敗れていた。その後、球団から今季限りでの契約満了を告げられ、「2軍統括」のポストを提示。打診を受けることなく、退団の運びとなった。今後は未定。

 

以下、一問一答

-どんな話をしたか

退団させてもらうことを伝えました。

-経緯は

本当に仙台が好きですし、宮城県、東北が好きです。楽天に来て15年ですけど、選手であったり、スタッフであったり、球団の職員の方であったり、またファンの皆さんであったり、本当に思い入れは誰にも負けないくらいの思いを持ってますけど。そんな私でもね、退団する決心をした。もうこれが全てですね。それが全てだと思います。

-選手らに話はしたか

昼くらいですかね。順番に選手とスタッフに話をさせていただきました。

-悩んだ末の決断?

どうですかね。悩んでないと言ったらちょっと語弊があるかもしれないですけど、決断は結構早かったと思います。

-2軍統括のポストが想像できなかった?

そこに関してはあんまり。お話をいただいたのは当然ありがたいことなんですけど。はい。

-楽天に15年での思い出を挙げるとすれば。

いっぱいありますね。これがというのはないです。本当に最初ね、何もないところからのスタートで、いろんな先輩が頑張っていただいて。球団の方もそうですけれども。それから時間を経ていろんな施設であったり、環境であったりがガラッと変わった。その時、その時でいろいろと積み重ねていってくれてね。いろんな方と出会えたことは本当に感謝しています。全てが残っています。負けたシーズンもそうですし、日本一になったのもそうですし、いろんな全てが思い出に残っていると思います。

-ファンのためにという思いが強かったと思う。今後については

今後については全く決まっていません。こうやって正式に伝えるまでに何か動いていたわけではないですし。僕の中ではセ・リーグもパ・リーグもCSをやっていたのでね、そこが落ち着いたらと思っていたんですけども。15日にですね、球団の方から話がしたいということで、もう1日待とうと。今日まで待ちましたけど。先のことは全く分からないですね。

-ファンへの思いは

15年間おらしてもらって、初年度から今年もそうですけど、たくさんの方に足を運んでいただいて、本当に年々イーグルスがちょっとずつですけど、仙台や東北に根付いてきているのを感じました。それは皆さんが応援してくださっているのが、それが全てなんでね。感謝してます。

-今日退団を伝えたのは誰

GMには会ってないですね。安部井さんと社長には話をしましたけど。

-心残りはあるか。選手への思いは

選手が一緒にやってきて、一緒にやりたいと思ってくれている選手もいるかも分からないですけど。そうじゃない選手もいる。こればっかりは人との付き合いですから。ただ、正直僕も寂しいですね。どこまで選手のために、スタッフのためにやれたか分からないですけど。どれだけ力になれたか。何とか選手であったり、スタッフであったり、チームであったり、またこの球団であったりと何とかいい方向に向くために全力でサポートできたらと思ってやってきた。まぁ本当に寂しいですけどね。

-ユニホームを脱ぐが、楽天に戻る気はあるか

そんなことは全く考えてないですね。とにかく今年、今、球団を離れる決断しかしてないですね。15年間お世話になりましたけど。

-野球に携わりたい気持ちは

その気持ちは当然あります。野球で生きてきたんでね。いろんなことを考えていきたいなと思いますけど、当然それが一番だとは思います。でも全くの未定です。

-現場に携わりたい気持ちは

無くはないですね。今年までユニホームを着させてもらって、これが嫌になったわけではないので。まだ、今後のことは分からないですね。当然そういう気持ちはあります。

-新体制が始まった。選手に向けて言葉はあるか?

とにかく現役でやれるというのがどれだけ幸せなことか。とにかく今を大事にね、自分の考えというか、こうありたいというのがあれば、それを思い切り貫いてほしい。とにかく野球を全うしてほしいなと思いますけどね。