駒大が劇的な逆転サヨナラ勝利を挙げ、亜大に先勝した。

0-2で迎えた9回裏だった。8回まで1本の安打もなかった。この回、先頭が一塁失策で出塁し、流れが変わった。代打の保谷駿外野手(1年=駒大高)が左前へ運び、記録を阻止。なおも若林楽人外野手(3年=駒大苫小牧)に中前打が出て1点。内野安打、四球で満塁とすると、次打者の死球で同点に。

ここで代打の東凛太朗捕手(4年=平塚学園)が中前に運んでサヨナラ勝利を決めた。「バットは折れたけど、抜けたと思いました」と涙を流しながら喜んだ。先の東洋大戦(10月1日)ではタイブレークとなった延長10回、無死満塁の場面で代打に起用された。ところが三ゴロに倒れ、なおも1死満塁では、打球を処理しようとした二塁手にぶつかり、守備妨害をとられて勝利を逃していた。

「ミスしたのに、また使ってくれた。監督からは4年最後、納得する打席にしてこいといわれて。みんなに感謝しかない。このバットは部屋に飾っておきます」と言って引き揚げた。