阪神は奥川を抽選で外した場合も、高校生投手を1位指名する方針を固めていることが16日、分かった。今年は才能豊かな高校生投手が豊富。数年後のチームを支える未来のエースを取りにいく。

中でも創志学園・西純矢投手(3年)が有力だ。奥川と並び大舞台での経験豊富。2年夏に甲子園に出場し、今年はU18日本代表に選出された。海外選手相手にも実力を発揮し、評価を高めた。世代屈指の左腕、興南・宮城大弥投手(3年)は、最速149キロの直球を武器にする本格派。落ち着いたマウンドさばきも魅力で、外れ1位候補だ。

昨秋は一貫して外野手をドラ1で指名し続けた。大阪桐蔭・藤原、立命大・辰己…。最後に指名した近本が活躍した経緯がある。今年は高校生投手で同じ戦略を採る可能性が出てきた。阪神は望月、浜地、才木ら将来性ある若手投手を抱えるが、甲子園のスターが入団すれば相乗効果も期待できる。12年の藤浪以来7年ぶりに高校生投手の1位指名なるか、注目が集まる。