来年2020年のドラフト候補は東海大・山崎伊織投手(明石商)、早大・早川隆久投手(木更津総合)ら大学生に逸材がそろった。

山崎と早川は3年生の今年、揃って大学日本代表に選出された。山崎は150キロ前後の直球に鋭いスライダーで三振が奪える。イメージは元ヤクルトの伊藤智仁か。早川は高校時代に甲子園で活躍したが大学に入り球速も150キロまでアップ。左腕ということもあり上位候補に入ってきそう。

右腕では苫小牧駒大の伊藤大海投手(駒大苫小牧)は最速154キロ。日体大・森博人投手(豊川)も150キロ台の速球が魅力。山崎と同僚の東海大・小郷賢人投手(関西)も150キロ台の速球を投げ込む。

左腕では慶大・佐藤宏樹投手(大館鳳鳴)、筑波大・加藤三範投手(花巻東)も上位候補。2メートルの長身、早大・今西拓弥投手(広陵)も面白い存在だ。

他にも仙台大・宇田川優希投手(八潮南)、亜大・内間拓馬(宜野座)、東洋大・村上頌樹(智弁学園)、法大・高田孝一(平塚学園)、天理大・森浦大輔投手(天理)らも候補に入ってくるだろう。

大学生野手では近大・佐藤輝明外野手(仁川学院)が上位候補。186センチ、92キロの右投げ左打ちの強打者で左中間にも本塁打を放てるパワーが魅力。今年大学代表で4番を務めた中大・牧秀悟内野手(松本第一)、中学時代にサニブラウンを破り陸上短距離で日本一となった中大・五十幡亮汰外野手(佐野日大)、100キロを越す重量級打者の桐蔭横浜大・渡部健人内野手(日本ウェルネス)らに注目したい。

高校生では今夏の甲子園で151キロをマークした明石商・中森俊介投手、リリーフで全国制覇に貢献した履正社・岩崎峻典投手の名前が挙がる。他に140キロ台後半の快速球が武器の木更津総合・篠木健太郎投手、夏の甲子園でも好投した敦賀気比・笠島尚樹投手、智弁和歌山・小林樹斗投手、今夏茨城大会で150キロをマークした常総学院・菊地竜雅投手らに注目したい。

野手では大阪桐蔭・西野力矢内野手、東海大相模・西川僚祐外野手、花咲徳栄・井上朋也外野手らの長距離砲。3拍子揃う明石商・来田涼斗外野手は上位候補。2年生ながらU18高校日本代表選出の作新学院・横山陽樹捕手兼外野手、東海大相模・鵜沼魁斗外野手も候補に入ってくる。遊撃手にも逸材が揃う。習志野・角田勇斗、近江・土田龍空は好守に俊足も兼ね備えている。