ロッテ益田直也投手(29)が国内フリーエージェント(FA)権の行使を視野に入れていることが22日、分かった。

4月13日に出場選手登録日数が8年に達し、取得条件を満たした。9月24日の最終戦後に「これからじっくり考えます」と熟考する考えを口にしていた。関係者によれば、8年間在籍した球団に愛着を持ちながらも、1度きりの人生、野球人として他球団の評価に興味を持ち、行使を検討しているという。

球団とは既に話し合いの席を持ち、複数年契約などを提示された模様。その際に宣言残留を認める方針を伝えられており、残留の可能性も残される。

関西国際大から11年ドラフト4位で入団し、8年間で472試合に登板したタフネス右腕。決め球の鋭いシンカーと右左関係なく強気で攻めるスタイルで地位を築き上げた。昨季、主にセットアッパーとして70試合に登板したのに続き、今季は守護神として2年連続チーム最多となる60試合に登板。4勝5敗、27セーブ、防御率2・15の成績を残した。12年には新人王、13年には33セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得するなど実績も十分だ。

今季推定年俸が1億3000万円で人的補償などが必要なAランクだが、宣言した場合、去就が注目される。

◆益田直也(ますだ・なおや)1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれ。市和歌山商では遊撃手。関西国際大入学後に投手転向。11年ドラフト4位でロッテ入団。1年目にプロ野球新人記録を更新する72試合に登板。41ホールドをマークして新人王。翌13年は最多セーブ。プロ入り8年で通算472登板は歴代3位。今季推定年俸1億3000万円。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。