先発した岸孝之投手は、上々の試運転となった。

日本ハムを相手に要所を締める貫禄の投球で、予定の4回を1安打無失点。約1カ月ぶりの実戦で「結果的に0に抑えられたのは良かった」と一安心の表情を見せた。結果が重要な短期決戦へ好発進を決めたが、求める内容には届いていない。右打者への内角、左打者への外角への制球に課題を残し「しっかり調整していきたい」と追求していく。

先発陣は、臨機応変に対応していく方針だ。千賀が故障で離脱。当初は先発4枚の構想だったが、台湾での第1ラウンドは岸、今永、山口俊の3枚。岸が初戦となる11月5日ベネズエラ戦(桃園)で先発すれば、中5日となる11日に浜風が強いZOZOマリンでのスーパーラウンド初戦を任せることも可能。台湾での状態次第では大野雄、高橋礼も候補に挙がってくるが、岸は同球場で通算12勝4敗、防御率2・30と好相性。「勝っている状態で、いかに後ろにつなげるかしか考えていない」と頼もしかった。