オリックスに1年ぶりに復帰した小谷野栄一2軍打撃コーチ(39)が30日、大阪・此花区のオセアンバファローズスタジアム舞洲を訪れ、秋季練習中のチームに着任のあいさつを行った。

オリックスの現役時代は頼れる兄貴分として信頼された存在で「またコヤジイと呼ばれるね」と懐かしい呼称を歓迎。「常に選手から学ぶ姿勢を忘れずにいたい」と力を込めた。

楽天1軍打撃コーチを務めた今季は、高卒4年目の堀内らの練習に熱心に付き添い、不調のブラッシュを救う助言を送るなど、チームをAクラスに押し上げる新戦力を支えた。この秋からは1軍に送り出す戦力育成が仕事となる。「選手の性格、人間性を知ってから取り組んでいかないと。1軍にいたときも、自分の子どものように、と思ってやっていましたけど、よりそういうような思いでやっていかなければと思います」と選手に向き合う。また投手陣には、1軍打撃コーチとしての対戦経験から得た助言も送る。

「互いに納得して一緒に築き上げていく。常に同じ目線、立ち位置でいたい」。本格指導は11月2日の高知キャンプから。太田、宜保ら伸び盛りの有望株が、コヤジイコーチの指導を待っている。【堀まどか】