西武が、来季国内フリーエージェント(FA)権取得の可能性がある増田達至投手(31)と金子侑司外野手(29)に、複数年契約の提示を検討していることが1日、分かった。

複数の関係者によると、今月上旬の契約更改交渉の場で提示する方向で調整しているという。FA権行使による戦力流出を阻止するためで、常勝軍団として毎年優勝争いができる戦力整備を進めていく。

獅子が誇る快足と守護神への評価の高さを物語っている。金子侑は今季41盗塁で3年ぶり2度目の盗塁王を獲得。守備でもゴールデングラブ賞こそかなわなかったが、広い守備範囲はリーグ屈指を誇り、森が「ヒット打たれたと思った打球でもネコ(金子)さんなら捕ってくれる」と驚くほどだった。

増田は守護神として盤石の安定感を発揮した。30セーブをマークし、防御率は1・81。リーグ2連覇を決めたロッテ戦で胴上げ投手の大役を果たした。2年間選手会長を務めるなど、チーム内での信頼は絶大。2人とも未来の西武にとって必要不可欠な戦力だ。

過去の例を見れば、3年契約を基本線に交渉するとみられる。球団幹部は「中長期的なところまで考えて編成はやっていく」と明言しており、先手を打つ。