越中島ブレーブスが石原遼(6年)の7回1失点完投で、久本ブルーエンジェルスを3-1破り、初優勝した。

石原は、初回から3回までヒットを1本も許さない完璧な立ち上がりを見せた。3点の援護を受け、6回に1点を失うが、球速差を生かした投球を低めに集めて、打たせて取った。規定の70球以内にまとめた石原は「6年生になってから、緩急を意識した投球をするようになった。決勝で、1番いい結果が出て良かった」と、今大会初の完投勝利を喜んだ。最もチームに貢献した選手に贈られる、宮本慎也賞を受賞した。

チームは今年、他の大会で準優勝を4回経験しており、あと1歩が届かなかった。工藤佑斗主将(6年)は「最後に勝ち切れない感じがあったが、最後の大会(宮本慎也杯)なので、絶対に勝ちたかった。優勝できて良かった」と笑顔で振り返った。

子どもたちに野球の楽しさを学んで欲しいと「バント禁止」のユニークなルールで知られる宮本慎也杯には、今年123チームが参加。3月に開幕、9カ月に及んだ熱戦に幕を閉じた。【佐藤究】