ソフトバンク、メジャーでもプレーし、昨季は台湾プロ野球の味全で選手兼コーチだったムネリンこと、川崎宗則氏(38)が10日、元チームメートのソフトバンク本多雄一内野守備走塁コーチ(35)と福岡市内でトークショーを行った。ショーを前に久しぶりに顔を合わせた2人は「あまり変わってない」と笑みを浮かべた。

川崎氏 いやあ、去年のホークスの日本一はポンチャン(本多)のおかげですよ。工藤監督も認めていると思いますよ。コーチ1年目なのにしっかり選手とコミュニケーションとってやったのはすごい。試合見てて(一塁コーチャーなのに)走りだすんじゃないかと思ってました(笑い)。

台湾では「主に選手で、たまにコーチをしていた」というが「コーチをしてみて、いかに難しいかが分かった」と苦笑い。報道陣からのコーチ就任の意欲を聞かれ「この1年で、もう生涯コーチはない、ということが分かった」とコーチ業の難しさを痛感していた。それだけに“後輩”本多のコーチ姿が頼もしく見えたに違いない。

川崎氏は「今は無職です。しばらくして台湾には戻りますが、チームは決まっていません。2020年は職探しが目標です」と笑った。「川崎さんたちが作ってきた教えをかみ砕いて選手に教えてきただけです」と謙遜していた本多コーチも“ムネリン節”には笑みが絶えなかった。