勤勉助っ人が早くも到着だ。ヤクルトの新外国人、マット・クック投手(29=前ダイヤモンドバックス傘下3A)が20日、成田空港着の航空機で来日した。

キャンプイン直前にやってくる選手が多い中、12球団の新助っ人で最速の来日。「1年目なので早めに下見して、日本がどんな国か勉強したい」と球場やクラブハウスの見学、同僚へのあいさつを希望した。極寒の米アイオワ州出身で、雪による欠航で1日遅れたが、当初は19日に到着予定だったという。

予習も済ませた。移籍決定後はマクガフや元巨人マギーらに日本野球のいろはを聞いた。「マギー選手は日本が素晴らしい国で、いいことばかりだったと言っていた」。登板前やカード頭にはタブレットを開き、打者の動画を研究。どう“料理”するかを練る。

最速153キロの直球とカットボール、チェンジアップ、カーブを投げ分ける先発候補。ダ軍ではオリックスと契約したアダム・ジョーンズ外野手(34)と同僚だった。リーグは違うものの「去年はチームメートだったけど、今年はアウトを取らなきゃいけないね」と、メジャー通算282発の大砲との対戦も希望。日本になじみそうなまじめ右腕が、投手陣再建の一角を担う。【鎌田良美】