NPB(日本プロ野球機構)の斉藤惇コミッショナー(80)が9日、ソフトバンクの春季キャンプ地の宮崎市を訪問し、王貞治球団会長(79)と工藤公康監督(56)と会談し、王球団会長からプロ野球の球団数を12から16へと増やすことに賛成する意見を聞いたことを明かした。野球を全国に広げる意味で「前向きに検討させてもらい、参考にさせていただいた。事業でもあるし、他の人の考えもある。すぐにというわけではない」と話した。王球団会長は1月の地元福岡のテレビ局のインタビューで「できることなら16球団になるよう、あと4球団誕生してほしい」と答えていた。

斉藤コミッショナーは、これまで球団が「北海道や宮城にできて拡大して、地方の活性化に貢献してきた」と球団の広域化には成果があったことを説明した。14年の政府の成長戦略に対する自民党の提言では、地域活性化の一環で16球団に拡大する構想が打ち出された。