20年は、三重丸の年にする。巨人丸佳浩外野手(30)が10日、今季も「丸ポーズ」を継続する意思を明かした。本塁打後に頭上で○を描くオリジナルのものに加え、今季は新たなバリエーションも熟慮中。多くの○でベンチ、球場を盛り上げ、野球人口増加の夢へとつなげる。

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丸がベンチ、ファンと多くの「得点」と「○」を生み出す。移籍1年目の昨季から始めた本塁打後のパフォーマンスを継続。「スタンドを見ても自分のポーズをやってくれたりするファンの方が増えている印象があった。少しでも、1回でも多くしたいですね」と話した。

1月のイベントでは「片手の方が楽なのかな?」と、変更の可能性をにおわせていた。頭上に両手で○を描くオリジナルのものを軸としつつ、タレント・ローラの「OKポーズ」のような新バージョンなどは「まだ分からないですけど」と検討していく。もしかしたら、適時打で見られるかも?

クリーンアップでのコラボもあるかもしれない。「和真が打ったらやらせようかなって。それは冗談ですけど」。後ろを打つ4番岡本も丸ポーズ? さらに「パーラは優しいのでやってくれると思いますよ。あれ(シャークダンス)しかやらないと言われたらあれですけど」。新助っ人の5番候補と丸ポーズで共演する可能性もある。

全ては一体化のため-。○を作る。「相手と戦うにあたって、チームがまとまることはすごく大切なことだと思う。わいわいやる時はわいわいやる、しっかり締まるところは締まる。切り替えができるチームは強いと思う」。パフォーマンスであり、士気を高めるポーズでもある。

夢があるから、○を描く。「最近は観客動員数とかは増えてますけど。今ちょっと野球人口が減ってるわけですし。そういった意味でも、少しでも野球に興味を持ってくれたら。僕ら(プロ野球選手)としては、野球人口が増えるのは、何よりも大事なことだと思ってる」。11日から自由調整のS班を抜け、1軍本隊に合流する。本塁打で○、チームが勝てば◎、野球を好きだという少年、少女、大人たちが増えれば三重丸だ。【栗田尚樹】