南国に大きな衝撃を残した。ロッテの石垣島1軍キャンプ最終日の13日、ドラフト1位の佐々木朗希投手(18=大船渡)がプロ入り後初めて、ブルペン投球を行った。柿沼友哉捕手(26)を相手に、約5分間で25球。佐々木朗本人は首をひねるも、井口資仁監督(45)ら首脳陣からは力強い直球を絶賛された。14日以降も1軍の沖縄本島遠征に同行するため、この日の練習後に那覇入り。実戦デビューへの階段を着実に上がる。

   ◇   ◇   ◇

主な高卒新人投手の初ブルペン

◆99年松坂(西武) 2月3日にブルペン入り。「70%の力」としながらも、140キロ台を連発して99球。大井ブルペン捕手は「本物です。新人王は決まりでしょう」と話し、東尾監督も「宝物をみつけたような気持ち。みんなもそう思わないか?」と大きく期待。

◆07年田中(楽天) 前日に高校の試験があり、キャンプイン当日に久米島入り。空港から球場に直行し、ブルペンで63球。野村監督は「下が弱い」と下半身を使えていないことを指摘も「バランスが良くていい球のときは、バン! と来る。さすが!」と興奮。

◆10年菊池(西武) 初日からブルペン入りし、直球にスライダーを交えて86球。ラスト10球はストライク、ボールをカウントする実戦を想定しての投球。渡辺監督は「片りんが1球でも見られればと思ってたけど、たくさん見られたね」と笑顔。

◆13年大谷(日本ハム) 2月3日にブルペン入りし、捕手を立たせたまま約50球。栗山監督は「立ち姿は様になっていた」。加藤2軍投手コーチは「リーチが長いのに、あれだけたたんで投げることができる。これは才能」と絶賛。