ヤクルト斎藤隆投手コーチ(50)が、ドラフト1位ルーキー奥川恭伸投手(19)の“すごさ”を分析した。22日、オンライン会議システム「Zoom」を通じて取材に応じた。

ここまで奥川のブルペンを4回、直接視察しており「どれも驚かされます」と明かした。驚かされるポイントとは、リラックスした投球フォームと、実際の球速の差にあるという。予想を超えた速球が投げ込まれることが、プロの世界で勝つための武器になる。「彼のピッチングフォームは、ぱっと見、120、130キロぐらいしか出ないような力感で150キロを投げてしまう。打者にとって一番脅威になるんではなかろうかと今の段階では考えています」と説明した。

天性の素質に加え、自分の体をよく理解し、十分にパワーを発揮できているからこその投球フォームだという。「彼は非常に自分の体の使い方に無駄がないというか。自分の足裏から力を下半身からコアに力を伝えて、最後指先までかかる力の伝え方が、どのピッチャーよりも優れていると言っても過言ではないかなと感じています」。

練習試合、開幕に向けて、いよいよ打撃投手やシート打撃の実戦形式の練習が始まる。奥川のさらなる“すごさ”が発揮される。