阪神井上一樹打撃コーチ(48)が、助っ人陣の状態アップの手応えを明かした。19日から始まった投手陣と野手陣による「分離練習」を視察し、球団広報を通じて取材に対応。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、チームは3月27日から練習を自粛し、4月15日から自主練習を行ってきた。調整期間が空き、選手の動きが心配だったが「みんなが想像以上にいい動きをしていたし正直、みんなの状態の良さに驚いたね」と喜んだ。

特に新加入の2人含む助っ人勢の動きが目立っていたという。「外国人選手は(練習の)自粛前よりバットが振れている手応えを感じました」。来日から実戦15試合ノーアーチで矢野監督も「いつ(打球が)上がんねん」と心配していた4番候補ボーアが上昇カーブ。サンズやマルテも打撃練習で快音を連発し、打線のカギを握る「MBS」砲の復調を感じ取った。今後は最短6月19日の開幕を見据え、急ピッチで実戦感覚を養う調整を促していく。

内外野とも、熾烈(しれつ)なレギュラー争いも期待する。「ここからが勝負。開幕の時に絶好調の選手を推薦したい。若手だからって遠慮することなく、どんどんチャレンジする姿も見せてほしい」。主力を押しのける台頭も、心待ちにしている。【奥田隼人】