昨季大腸がんから奇跡の復活を遂げた阪神原口文仁捕手(28)が、今季1号ソロを放った。

0-1の4回2死走者なし。巨人田口の初球、高めに浮いた140キロ直球を左翼スタンドへ運んだ。「サダ(岩貞)が粘りのピッチングをしてくれていますし、2死からなんとか形を作ろうと思って打席に入りました。追い付けて良かったですし、ベンチの雰囲気も良いので、このまま一気に勝ち越したいです」。見逃せばボール球だったが、会心の当たりで一時試合を振り出しに戻した。

6月6日のソフトバンクとの練習試合(甲子園)以来のアーチで、東京ドームに限れば、19年7月12日のオールスター以来、約1年ぶりの快音だった。