楽天三木肇監督が仕掛けて、白星をつかみとった。オリックス中川の適時失策で延長10回の戦いを制し、チーム3年ぶり、リーグ唯一の開幕連勝発進。

2番ブラッシュ、5番鈴木大と入れ替え、6回1死に四球を選んだ前夜のヒーロー鈴木大に小深田を代走起用するなど、積極的に兵を動かした。「選手全員が最後まで諦めず、集中力を持ってやってくれた。またまた感謝ですね」と頭を下げた。

前例のない状況に、開幕後も試行錯誤は続く。延長10回制、ベンチ入り枠の拡大。特殊ルール適用で戦術の幅は広がりも狭まりもする。打線は5安打とつながりをかいたが、50メートル走5秒後半の小深田、山崎幹の代走陣がいずれも1死一塁から盗塁を決め得点圏を作り出した。「開幕前からこういった日程、ルールが決まり予測、イメージしてきた。何が正解か分からない。意味を持ってやっていきたい」。時に動き、時に耐える。勝利が最優先ながら、今後を見据え模索を続ける。