無観客試合ならではの珍事が神宮球場で起きた。9回表開始前、中日与田監督が嶋田球審に話しかけた後、同球審は一塁側ベンチに向かいヤクルト高津監督とスタンドの放送ブースを指さしながら話し合うシーンが見られた。

中日の加藤球団代表によると与田監督は「報道ブースから『捕手がインコースに構えた』などの声が聞こえる」と伝えたという。

ネット裏にある放送ブースでは前面に窓がない状態で試合中継を実施。スタンドが無観客で静かなため、解説者の配球の読みや捕手の位置を伝える実況の声がグラウンドレベルで聞こえたようだ。試合後に審判団がセ・リーグに報告し、加藤球団代表はセの杵渕統括から「各球場に注意を促し、すぐ是正する」との説明を受けたことを明かした。

ヤクルト高津監督 ブースで実況している声が聞こえてくるらしい。「コースに寄ったとか、そういう声が聞こえたので」とアンパイアに言われました。

中日与田監督 選手の方からいろいろ審判に伝えてほしいという要望があった。