社会人野球の日本製紙石巻(宮城)は今日23日、コロナ禍による自粛明け初のオープン戦に臨む。新人として1年目からフル回転が期待される中山怜央投手(22=佛教大)は、昨年の大学選手権準優勝を導いた188センチ右腕。「真っすぐとスライダーを内外角に投げ分けることが持ち味。角度をつけて、三振よりも打たせて取る」。最速148キロの直球に加え、フォークなどで凡打の山を築く。

京滋大学リーグでは4年時に春夏連続MVPに輝き、大学選手権でも全5戦中3戦で先発。八戸学院大(北東北・青森)、東北福祉大(仙台6大学・宮城)を連続撃破した“東北キラー”だ。「東北福祉大には3ランを喫して、1球の重みを身に染みて感じさせてもらった。今度は自分が東北のチームで戦力になる番だと思う。都市対抗出場に向け、どういう場面で投げても仕事が出来たら良い」。2年連続で逃している都市対抗(11月22日開幕、東京ドーム)出場権獲得の一翼を担う。【鎌田直秀】

▼東本将弥内野手(23=神奈川大、主軸期待のスラッガー)「流れを変えるようなフルスイングでチームのシンボルになりたい」

▼神里広之介投手(23=東京情報大、沖縄尚学出身の最速148キロ右腕)「三振を狙って空振りをとれる投手になって、ゼロに抑えることにこだわりたい」