巨人戸郷翔征投手(20)が7回途中2失点と好投し、今季初勝利を挙げた。球団の高卒2年目では桑田真澄以来33年ぶりの開幕ローテ入りした右腕は150キロを超える速球を軸に、スライダー、フォークを織り交ぜ、広島打線を翻弄(ほんろう)。6回は3者連続三振をマークするなど、堂々たる投球だった。
打線では4番の岡本和真内野手(23)が先制打をマーク。同点の5回には、北村拓己内野手(24)の適時二塁打で勝ち越した。7回途中からは鍵谷、セットアッパーの中川、守護神デラロサの継投で1点のリードを守りきった。9回を締めたデラロサは今季2セーブ目を挙げた。
〈広島〉
1(左)ピレラ
2(一)安部
3(中)西川
4(右)鈴木誠
5(三)メヒア
6(捕)会沢
7(遊)田中
8(二)菊池
9(投)K・ジョンソン
〈巨人〉
1(二)北村
2(遊)坂本
3(中)丸
4(三)岡本
5(一)中島
6(左)陽岱鋼
7(右)パーラ
8(捕)炭谷
9(投)戸郷
【1回】
広島は連続三振含む3者凡退で無得点。巨人は岡本の適時打で先制した。
【2回】
広島が、会沢の遊ゴロの間に同点に追いついた。巨人はパーラが安打を放ったが、無得点に終わった。
【3回】
広島、巨人ともに無得点。
【4回】
広島、巨人ともに3者凡退で無得点。
【5回】
広島は田中広が安打を放ったが、無得点。巨人は今季初スタメンの北村が適時二塁打で勝ち越し。さらに岡本の押し出し四球で3-1とリードを広げた。
【6回】
広島、巨人ともに3者凡退で無得点。広島はこの回、ジョンソンから今村に交代した。
【7回】
広島は西川のソロで2-3と1点差に迫った。なおも2死一、二塁のピンチで2番手の鍵谷が好リリーフ。巨人は無得点。
【8回】
広島、巨人ともに走者を出したが、ともに併殺打で無得点。巨人はこの回、鍵谷から中川に交代。広島は塹江から中崎に交代した。
【9回】
広島は得点圏に走者を置いたが、無得点に終わった。巨人が3-2で開幕4連勝を飾った。
戸郷(東京ドーム初先発で今季初勝利)「うれしい気持ちがあります。初回の立ち上がりは良かったんですけど、7回のホームランというのが自分としては悔いが残っているので、次の登板に向けてしっかりと反省していきたいです。広島を抑えたということが1つ自信につながったと思うので、次からどこのチームでも倒せるように、1勝1勝積み重ねられるように頑張っていきたいです」
北村(5回に決勝の適時打二塁打)「戸郷が頑張っていたので、あの打席は何とか後ろに、坂本さん、丸さん、和真といいバッタがー続くので何とかつなげようと思って、打席に立ちました。打った瞬間は、センターフライかなと思ったんですけど、何とか打球が伸びてくれたと。思いを込めて、走ってました。まだまだこれから長いシーズンがありますので、まずは明日の2戦目、3戦目と、また勝てるように頑張っていきたいと思います」