悪夢の「バース越え」だ。阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手がついに球団ワーストの不名誉記録を更新した。

6番一塁で出場し、8回の第4打席まですべて凡退。球団の新外国人ワーストだった83年バースの開幕から15打席連続ノーヒットの記録を更新し、16打席連続無安打となった。

大砲に迫力がない。2打席凡退で迎えた6回無死一、二塁。2番手左腕中沢と対戦し、スライダーを空振り三振。続く8回には左腕寺島の内角球を詰まらせて左飛に倒れた。これで左腕相手に2月の実戦から23打数無安打となり、深刻な左投手アレルギーを露呈する。

スタメンでただ1人、快音が響かなかったボーアに矢野監督も心配顔だ。「欲を言えば、JB(ボーア)のところでもう1本出ていれば得点が入っている。今日もJBだけか? 早くあいつも1本出れば、気分が変わると思うんだけど」と来日初安打を切実に願う。

史上最強助っ人と言われたバースも来日16打席目にようやく安打が出るなど、苦しみを味わった。その後は持ち直して、シーズン113試合で35本塁打をマーク。試行錯誤が続くボーアも、同様の上昇カーブを期待したいところだ。