プロ志望届を提出する高校生の希望者を対象に、NPBと日本高野連による「合同練習会」が実施されることが25日、決まった。この日の日本学生野球協会の理事会で、日本高野連からの申請が承認された。

プロを目指す高校生を対象としたトライアウトとも呼べるものになりそうだ。詳細は今後、NPBと日本高野連の両事務局で詰め、7月20日前後に要項を発表するが、紅白戦なども行われる見通し。2軍の指導者が高校生を相手にノックなどを行うことも考えられる。

期日は、8月29、30日、9月5、6日、12、13日の3つの週末を確保。1泊2日で行う。東西で1回ずつを想定しているが、参加希望者が多い場合は3回目を検討する。

新型コロナウイルス感染拡大により、センバツ、春季大会、夏の選手権が次々と中止。各都道府県の独自大会は準備が進んでいるが、今の3年生は公式大会の機会が大きく奪われた。日本学生野球協会の内藤雅之常務理事は「救済措置の意味が大きい」と話した。

さらに「独自大会は、地域によってNPBのスカウトが行けないところもある。3年生部員の進路保証の観点から、平等性に欠ける」と説明した。都道府県によって、スカウトの入場が認められるところと、認められないところが出てくる。平等性を確保するため、日本高野連側からNPBに対し合同練習会を提案したという。

なお、プロ志望届は例年、夏の甲子園終了後から受け付けを開始していたが、今年は8月1日から受け付ける。合同練習会は、同21日までに志望届を提出し、かつ参加を希望する高校生を対象とする。