阪神の新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(32)に、公式戦初の長打が飛び出した。

「6番一塁」。5回だ。ヤクルト先発の右腕高梨の初球、146キロ直球をしっかり捉えた。痛烈な打球は中堅山崎の頭を越す豪快二塁打。塁上では味方ベンチにかめはめ波風の「ファイアボール」ポーズを決め、笑顔を見せた。

24日に開幕19打席目で待望の初安打。来日からの全安打は単打か本塁打だったため、この日が初二塁打となった。2戦連続の快音に「自分自身、状態は良くなってきていると思う」とうなずいた。試合前には井上打撃コーチと新練習も導入。真後ろから投げられたトスを打つティー打撃を取り入れ、試行錯誤を続ける。徐々に本来の姿を取り戻しつつあるB砲は「とにかくチームが勝てるように。負けるのは本当に悔しいから、なんとか勝利に貢献していきたいね」と話した。沈む打線で、ボーアの復調が希望の光だ。【奥田隼人】