日本ハム上沢直之投手(26)が378日ぶりに先発マウンドに上がり、5回2安打1失点、69球で降板した。昨年6月18日DeNA(横浜)で負った左膝膝蓋(しつがい)骨骨折の大ケガから復活。登場曲はFUNKYMONKEYBABYSの「ありがとう」だった。初回の第1投の直球は150キロを計測。1-1の状況で降板したため、昨年6月11日広島戦(札幌ドーム)以来の復活勝利は、次回先発以降に持ち越しとなった。

投球詳細は以下の通り(丸数字は打点)。

<1回・無失点>

1番栗原 空振り三振

2番柳田 空振り三振

3番今宮 見逃し三振

<2回・無失点>

4番長谷川 左越え二塁打・無死二塁

5番バレンティン 二ゴロ・1死三塁

6番上林 中飛・2死三塁

7番牧原 左飛

<3回・1失点>

8番松田宣 二直

9番甲斐 四球・1死一塁

1番栗原 四球・1死一、二塁

2番柳田 左安・1死満塁

3番今宮 右犠飛<1>・2死一、三塁

4番長谷川 4球目が暴投となり2死二、三塁→見逃し三振

◇3回まで2安打1失点、50球を投げた上沢について、木田投手コーチは「昨年の故障からしっかりとリハビリをして、今日のマウンドに立てていることが素晴らしい。1年ぶりだが、落ち着いている。このまま、投げ続けてほしい」とコメント。

<4回・無失点>

5番バレンティン 四球・無死一塁

6番上林 二ゴロ・1死一塁

7番牧原 二ゴロ・2死一塁

8番松田宣 初球に牧原が二盗成功で2死二塁→左飛

◇4回裏に、ドラフト同期で同学年の近藤が左中間を破る同点適時二塁打。近藤は「上沢が久しぶりに登板していて、ここまで踏ん張ってくれていたので、なんとか援護してあげたいという気持ちで打席に入りました。追い込まれていましたが、いいバッティングができてよかったです」とコメント。キャッチボールをしながら見守っていた上沢は、近藤に向かって右手を掲げて喜んだ。

<5回・無失点>

9番甲斐 二ゴロ

1番栗原 左飛

2番柳田 一飛

◇5回を投げ終えて三塁側ベンチへ戻ると、チームメートや首脳陣、トレーナー陣から大きな拍手で迎えられた。