巨人は6月30日、会田有志3軍投手コーチ(36)が、都営新宿線の馬喰横山駅構内で、下りエスカレーターを前向きに転げ落ちた男性の人命救助に貢献したと発表した。

同コーチは28日午後8時過ぎに、額から血を流し、死戦期呼吸状態だった男性に胸骨圧迫による心肺蘇生法を行い、自動体外式除細動器(AED)を使用して意識を回復させた。10年4月の試合前練習中に当時コーチの木村拓也氏がくも膜下出血で倒れて急逝したことで「選手たちの命を守りたいという意識を強く持つようになった」と16年に「公認アスレティックトレーナー」の資格を取得。「AEDは開ければ指示があり、誰にでもできます。普段通りの呼吸じゃなければ、胸骨圧迫で助けられる命があることを知ってほしい」と呼び掛けた。