9日に契約解除となった元ロッテのジャクソン・ジュニア・ランディ容疑者(32=在籍時登録名はジェイ・ジャクソン)が10日、大麻取締法違反容疑(所持)で広島県警に逮捕された。7日、千葉市内の自宅で大麻リキッド数本を所持していた疑い。10日午前0時過ぎ、JR広島駅近くで通常逮捕された。取り調べに対し「何も話したくない」と話しているという。11日に広島地検に送致される。

同容疑者は登板した7日の試合後、千葉市内の自宅で広島県警の家宅捜索を受けた。連絡を受けた松本尚樹球団本部長(49)らも同席。翌8日の試合前、ZOZOマリンで本人から退団の申し出があり、9日に、正式受理。今季はリリーフで7試合登板、0勝0敗1セーブ、3ホールド。防御率3・86だった。

同本部長は「いい形でシーズンに入った中で、チームにご迷惑をおかけし非常に申し訳ない、と深く反省していました。野球界、野球ファンの皆様に多大なるご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。選手獲得時には素行調査も行うが「まだまだ甘かったということ」と表情を険しくした。今後は外国人選手だけが参加する講習や、チーム全員の尿検査実施など、信頼回復と再発防止に全力を尽くす構えを示した。

◆外国人選手と大麻 ジャクソン投手はロッテ退団後に逮捕されたため元選手の扱いだが、過去には現役選手が逮捕されている。88年6月7日、リチャード・デービス内野手(近鉄=当時34)の自宅から大麻樹脂14グラムが押収され、大麻取締法違反で現行犯逮捕された。来日5年目。85年には6試合連続本塁打などシーズン40本塁打でベストナインに輝いた4番打者だが、米球界時代には麻薬常習の疑いで名前が挙がることもあった。同27日に解雇処分。